学生などの抗議デモが激化し、首相が辞任したバングラデシュで、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏が率いる暫定政権が発足しました。

バングラデシュでは先月以降、公務員採用の特別枠に反対する学生デモで400人以上が死亡、首相だったハシナ氏はインドへ脱出し政権が崩壊しました。

これを受け、2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏(84)が率いる暫定政権が8日、発足しました。

ユヌス氏は演説で「残忍な独裁政権は消滅した」とした上で、「民主主義、正義、人権が全ての人に与えられることが目標だ」と表明しました。

ユヌス氏は、総選挙を実施して正式な政権が樹立するまでの間かじ取りを担いますが、暴力の連鎖を止め、民主的な形で国の再建を果たせるかが注目されます。

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