レスリングのパリオリンピックアジア予選男子グレコローマン67キロ級で、愛媛県の今治西高校出身の曽我部京太郎選手が21日、オリンピック出場枠を獲得し代表に決まりました。愛媛県勢のパリオリンピック出場決定は曽我部選手が初めてです。

曽我部選手はキルギスで行われたアジア予選に出場。1回戦、2回戦を無失点で勝ち上がると準決勝でもカザフスタンの選手に11対2で勝利。上位2人に与えられるオリンピック出場枠を獲得しました。

曽我部京太郎選手(今治市出身・ALSOK):
「家族と監督の前で最高の姿を見せることができてよかった。パリ五輪では自分の長所である最後まで攻め切るレスリングで金メダルを獲得します」

曽我部選手は今治市出身の22歳。小学3年から本格的にレスリングを始め、今治西高校時代には階級を上げながら国体3連覇を達成。日本体育大学に進学するとアテネ・北京の五輪2大会に出場した松本慎吾監督(宇和島市出身)の指導を受け、日本学生選手権や全日本選手権で優勝。国際大会でも結果を出し期待されていました。

去年9月の世界選手権で13位に終わった悔しさを晴らし見事、パリへの切符をつかみました。曽我部選手の恩師・越智雅史さんも教え子の快挙に感慨もひとしおです。

幼少期から指導した越智雅史さん:
「小中高と上がってきて実際オリンピックに行く選手までに育って、感無量というか指導者冥利に尽きるというか。自分を信じてみんなの思いや先輩の思いを含めてオリンピックのマットに立って、自分の力を発揮してもらいたい」

曽我部さんがレスリングに臨む姿勢は「何事も人一倍」。越智は曽我部選手は「天才ではなく、努力の人」と話し、まさに血のにじむような努力でつかんだオリンピック切符と称えました。

また松本慎吾監督は「愛媛から2人目のレスリングオリンピック代表選手を送り出すことができてうれしい。私は7位が最高だったがそれを超えるように、目標の金メダルを取るためにいい準備をしてほしい」と期待を示しています。

愛媛県勢のパリオリンピック出場決定は曽我部選手が初めて。夢の舞台での活躍が期待されます。

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