台湾の頼清徳総統は、来年度の予算案に過去最高額となる防衛費を盛り込んだことを明らかにしました。

台湾総統府は、頼清徳総統らが内閣に相当する行政院から、来年度の予算案の概要について報告を受ける様子を公開しました。

そのなかで、防衛費は日本円でおよそ2兆9000億円と過去最高額となっています。

軍事的圧力を強める中国に対抗するためとみられ、頼総統は「平和と繁栄を確保するため、自衛能力を向上させ、民主主義のパートナーとの協力を強化する決意だ」と述べています。

予算案は、閣議決定を経て、来月から国会に相当する立法院で審議されることになりますが、現在の議会では、中国に融和的な国民党が第一党を占めていて、民進党は少数与党となっているため、審議が難航する可能性があります。

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