11月のアメリカ大統領選挙で民主党候補に決定したハリス副大統領は、自らの副大統領候補にミネソタ州のウォルツ知事を選びました。

ハリス副大統領は6日、SNSへの投稿で中西部ミネソタ州のウォルツ知事を民主党の副大統領候補に選んだと発表しました。

ハリス氏は投稿の中で、ウォルツ氏について「知事として、教師として、また退役軍人として労働者家族のために尽力してきた」と強調しています。

60歳のウォルツ氏は大学を卒業後、公立高校などの教師を務めながら20年ほど陸軍の州兵を務めました。その後、40代で2006年に連邦議会の下院議員となり、2018年から2期、ミネソタ州の知事を務めています。

ウォルツ氏は下院議員時代には、保守的な農村部の選挙区で勝利を重ねた実績を持ちます。

ハリス副大統領は黒人と女性、若者からの支持が強く、また都市部の有権者からも支持が見込めます。

白人の男性で農村部に地盤を持つウォルツ氏を起用することで、ハリス氏の支持層を補う狙いがあるとみられています。

また、白人の男性からの支持は選挙戦の行方を左右する錆びついた工業地帯=ラストベルトといわれる地域に位置する激戦州では特に重要で、ウォルツ氏の起用が支持拡大につながるのか今後の選挙戦の焦点となります。

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