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<後ろ手に手錠をかけられ、背中を丸めながらタラップを降りていくパイロット──逮捕動画で話題の米格安航空会社「フロンティア航空」は、先週には「迷惑客」動画でもバズっている>

アメリカの格安航空会社「フロンティア航空」のパイロットが、テキサス州ヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港を離陸する直前に逮捕された。この影響で、同便は欠航となった。

【動画】離陸直前にパイロットが「まさかの逮捕」...手錠をされ、飛行機から降ろされる姿

逮捕されたパイロットは45歳のシーモア・ウォーカーだ。警察によると、家族への暴行容疑でノース・テキサスで指名手配されていたという。

ソーシャルメディアでは逮捕時の様子を映した動画が拡散。動画にはパイロットが手錠をかけられ、数人の警察官に連行されて飛行機を降りてくる姿が映っている。ウォーカーはタラップを降り、警察車両へと連れていかれた。

X(旧ツイッター)ユーザーの@aviationbrkが8月3日に投稿したこの動画の再生回数は57万回を超えている。

地元テレビ局「NBC5ダラス・フォートワース」の報道によれば、ダラス・フォートワース国際空港保安部が令状を発行し、現地時間8月1日の午後に逮捕に踏み切ったという。ウォーカーは身柄を拘束されたあと、保釈金を払って釈放された。

フロンティア航空の広報担当者は8月3日、CBSニュースに対する声明でこの事実を認めた。

「フロンティア航空は、2024年8月1日にヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港(IAH)において、自社乗務員が地元警察当局に身柄を拘束されたことを確認いたしました」

「この件が発生したのは、IAH発ダラス・フォートワース国際空港(DFW)行き3195便の搭乗が始まる前です」と声明は続く。

「代わりの乗務員をただちに確保できなかったため、同便は欠航となりました。ご迷惑をおかけした乗客の皆さまには、全額払い戻しかクレジット、同日夕方以降の利用可能便への振り替えをご用意いたしました」

フロンティア航空によれば、搭乗予定だった乗客には、100ドル分のフライトバウチャー、ならびに「必要に応じて」1泊分の宿泊先が提供された。

一方、7月30日にはフロンティア航空に関連する別の動画もソーシャルメディアで拡散した。

映っているのは、フロンティア航空のグランドスタッフに一人の女性がパソコンを投げつける様子だ。場所はシカゴ・オヘア国際空港で、この女性は飛行機に乗り遅れたのだという。

動画に映るのは、女性が荷物預けるための機械をまたいで空港カウンターの向こう側へと侵入する様子。スタッフ1人が制止を試みるが、女性は怒鳴り声をあげながら別のスタッフに近寄り、パソコンとキーボードを手に取ると男性に投げつけた。

Crazy Karen trying to fight with frontier employees at terminal 5 at O'Hare airport #Chicago pic.twitter.com/2VyuyglaGG

— Goofies Of Chicago (@Chicago_Goofies) July 30, 2024

この動画を最初に投稿したのは、TikTokユーザーの@cindyhalasovaだ。しかし、暴力行為や露骨なコンテンツが含まれているとして削除されたという。その後、@Chicago_GoofiesがX(旧ツイッター)に再投稿した。再生回数は現時点で7万5000回を超えている。

フロンティア航空は米コロラド州デンバーに拠点を置く格安航空会社で、米顧客満足度調査(ACSI)では米航空会社のなかで下から2番目となっている。

本誌の金融ガイダンス・サイト「Vault」では今年5月、利用者に目的がわからないコストや追加料金が最も多い航空会社のひとつとして、フロンティア航空を挙げている。
(翻訳:ガリレオ)

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