機体の一部が吹き飛んだ737MAX9型機 NTSB/GETTY IMAGES

<米上院の公聴会でボーイング社の「犯罪的な隠蔽工作」を証言した元製造責任者。ドアプラグを固定するボルトは紛失したのではなく、そもそも取り外されていた...>

米ボーイング社を内部告発した元製造責任者エド・ピアソンが4月17日、米上院の公聴会で同社の「犯罪的な隠蔽工作」を証言した。

ピアソンは、1月にアラスカ航空運航のボーイング737MAX9型機が、離陸直後にドアパネルが吹き飛んだ事故について語り、「ボーイングの首脳陣は真実を隠し、航空機の安全性について国民を欺き続けている」と述べた。

米運輸安全委員会(NTSB)は事故後、ドアプラグを固定するボルトが紛失していたと発表。ドアプラグは工場で修理するため取り外されていた。

ボーイングは調査に対し、この作業に関する記録が存在しないと回答したが、ピアソンは「記録はある。私が個人的にFBIに渡したので知っている」と爆弾発言した。

同社のもう1人の内部告発者であるエンジニアのサム・サレプールは、安全上の懸念から787型機の運航停止を要求。NBCニュースに対し「世界中の全機が注意を要する」と述べた。

ドアパネルが吹き飛んだアラスカ航空のボーイング737MAX9型機

Alaska Air's Boeing 737 Max 9 Loses Fuselage Section
 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。