イスラム組織ハマスは、最高指導者ハニヤ氏がイスラエル軍によって、殺害されたと明らかにしました。

FNNイスタンブール支局・加藤崇支局長がイスタンブールから中継でお伝えします。

ハマスは31日、最高指導者ハニヤ氏がイランのペゼシュキアン大統領の就任宣誓式に出席したあと、首都・テヘランの邸宅にいたところ、イスラエル軍の攻撃により死亡したと明らかにしました。

ハニヤ氏は2017年にハマスの最高指導者に就任し、カタールの首都・ドーハを拠点に活動していますが、今回はテヘランを訪問していたところでした。

この件について、イスラエル軍はこれまでのところ、公式のコメントは出していません。

最高指導者が殺害されたことで、今後の休戦交渉などの行方がどうなるのかについては、ハマス幹部は「ハニヤ氏を暗殺してもイスラエルの目的は達成されない」との声明を出し、徹底抗戦を続ける考えを示しています。

一方、イスラエル側も攻撃を続ける考えです。

イスラエルは当初から、「2023年10月のハマスによる奇襲作戦を指示したものに必ず責任を取らせる」と言っていて、今回、ハニヤ氏を殺害したとみられています。

しかし、ガザ地区の最高指導者、ヤヒヤ・シンワル氏はまだ見つけられておらず、イスラエルは引き続きガザ地区への攻撃を続ける考えです。

イスラエルとハマスは現在、戦闘休止に向けた交渉を行っていますが、ハニヤ氏の殺害によって、合意への見通しは一層不透明になったといえます。

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