7月30日、 エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、初期段階の患者への継続使用で効果が大きくなり、安全性について新たな問題はないとする研究結果が米フィラデルフィアで開催されたアルツハイマー協会の国際会議で発表された。エーザイ提供(2024年 ロイター)
エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、初期段階の患者への継続使用で効果が大きくなり、安全性について新たな問題はないとする研究結果が30日、米フィラデルフィアで開催されたアルツハイマー協会の国際会議で発表された。
治療を継続した治験者の約95%を対象に効果を調べたところ、3年後には治療を受けなかった患者と比較して認知機能の低下が31%抑制されていた。
また、この3年間に安全性に関する新たな問題は見つからなかった。イェール大学アルツハイマー病研究チームのクリストファー・バン・ダイク氏によると、レカネマブに関連する脳の腫れや出血といった症状は、主に治療開始から6カ月以内に発生した。レカネマブは脳からアミロイドを除去する働きを持つ。
エーザイのチーフクリニカルオフィサーであるリン・クレイマー氏はロイターの取材に「間違いなく短期よりも長期で効果が大きい」と述べた。
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