イーロン・マスク氏は自身のSNSでカマラ・ハリス副大統領の偽動画を拡散させたとして批判の声が上がっています。

問題となっているのは、マスク氏が自らが所有するSNSのXに27日に投稿した偽動画です。

偽動画はハリス氏の陣営が25日に公開した大統領選の広告動画を加工したもので、ハリス氏に似た声で「バイデン氏が討論会で老衰をさらしたおかげで私は大統領選の候補者となった。ありがとう」などとするナレーションが入っています。

この偽動画を最初に投稿したユーチューバーは「パロディー」という説明を付け加えてありますが、マスク氏は「これはすごい」とだけのコメントしか付け加えていないことから、Xの規約違反なのではないかという批判の声が上がっています。

Xは規約で「人を欺き危害をもたらす可能性がある合成されたメディアを共有することは禁止」としています。

この偽動画についてカリフォルニア州のニューサム知事は自身のXで、「声を操作することは違法であるべきだ」とマスク氏を批判しましたが、マスク氏は「アメリカではパロディーは合法だ」とニューサム州知事に反論しています。

生成AIを使った偽動画については、11月に迫った大統領選に影響を及ぼすとの懸念が高っまています。

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