パリオリンピックで各国の選手団から選手村の食事に関する苦情が相次ぎ、運営側が対応に追われている問題で、イギリスの「タイムズ」紙(25日電子版)は、イギリスの代表選手が「パリの食事は前回大会よりも格段に悪い」と明かしていると報じていた。

パリオリンピックの選手村では1日に4万食が作られ、メインレストランには3300席があるという。しかしタイムズによると、イギリスの代表選手の一人は「食事には苦労している。(前回大会の)日本は整っていたが、ここは期待していたほど組織化されていない。ここ数日でたくさんの人がやってきて、今ではカオス。ピーク時に行くと、チキンを一切れ手に入れるのさえ難しいこともある」と話しているという。

タイムズによると、イギリスのローイングの代表選手らは、選手村ではなく試合会場に近いホテルに滞在しているが、選手村を訪れた選手の一人は、「ホテルに滞在し食事ができることに感謝している」「パリの食事は前回大会よりも格段に悪い」と語ったという。

フランスメディアによると、イギリスやドイツの選手団は先週、選手村の食事について「選手が求めるメニューや量ではない」と批判し、このうちイギリスはすでに自前でシェフを招いたとしている。運営側は当初、地元の農産物やオーガニック製品にも重点を置きメニューを構成していたが、選手からの苦情を受け、追加で大量の卵や肉を調達するなど対応を取っている。

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