南米ベネズエラで行われた大統領選で、出口調査で劣勢だった現職のマドゥロ大統領(61)が勝利宣言したことに対し、不正があったと抗議する大規模なデモが発生しています。

 28日に行われたベネズエラの大統領選で選挙管理委員会は、現職で反米左派のマドゥロ大統領が勝利したと発表しましたが、野党側は不正があったと反発し、周辺国からも選挙結果の見直しなどを求める声が相次いでいます。

 こうしたなか、首都カラカス中心部で29日、マドゥロ大統領に抗議する大規模なデモが発生し、AP通信によりますと、参加者は数千人に上りました。

 デモ隊が大通りを封鎖したり、警察と衝突するなどして、けが人が出ているという情報もあります。

 野党指導者のマチャド氏は29日、野党側の大統領候補であるゴンザレス氏が、「73.2%の票を獲得し勝利を証明した」と述べ、改めて選挙に不正があったと主張していて、現地では緊張が広がっています。

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