IOC(国際オリンピック委員会)は、ロシアのフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手がドーピング違反のため、冬の北京オリンピックで失格処分となった問題で、スポーツ仲裁裁判所は25日、不服として申し立てていたロシア側の訴えを棄却しました。

これにより、繰り上がりで日本の団体「銀」メダルが確定しました。

この問題は、2022年の冬の北京オリンピックで、フィギュアスケート女子のロシア代表のカミラ・ワリエワ選手は団体で金メダルを獲得しましたが、2021年12月に行われたロシア選手権のドーピング検査で禁止薬物の陽性反応が出ていたことが発覚したものです。

CAS(スポーツ仲裁裁判所)は2024年1月に、ドーピング検査で陽性反応が出た2021年12月から北京オリンピックを含む4年間の資格停止処分と、その間の大会での成績を失格とする判断を下し、国際スケート連盟が北京大会での団体の日本の順位について、3位から2位に繰り上げることを発表していました。

ロシア側は、国際スケート連盟の判断に対して、不服とする申し立てをしていましたが、CASは25日に訴えを棄却し、繰り上がりで日本の団体「銀」メダルが確定しました。

これを受けてIOC(国際オリンピック委員会)は、パリオリンピックの会場でメダルの授与式を行うために選手をパリに招待することを明らかにしました。

対象となるのは坂本花織選手らで、「率直にとてもうれしく思います。それと同時にこの日が来るまで、とても長かったと感じました」「今回の経験を通じて、改めてスポーツの公正さと誠実さの重要性を強く感じました」とコメントしています。

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