インドで開かれている世界遺産委員会で7月27日に審議される見通しの“佐渡島の金山”。注目される審議ですが、歴史的な背景を理由に反発していた韓国が登録に同意する考えを明らかにしました。世界遺産登録へ、地元・佐渡市、そして新潟市で期待が高まっています。
佐渡島の金山の世界遺産登録について、戦時中に朝鮮半島の出身者が強制労働させられた場所だとして反発していた韓国。
しかし、韓国外務省の関係者は26日、日本が展示の中で歴史全体を反映すると約束したことなどを理由に「登録が予想される」と述べ、同意する考えを明らかにしました。
より一層高まる登録への期待。地元・佐渡市では、世界遺産委員会の審議を見守るパブリックビューイングの会場に世界遺産登録を目指し活動してきた人たちが集まりました。
【佐渡を世界遺産にする会 中野洸 会長】
「韓国が同意したと聞いて本当に、正直ホッとしている。確定ではもちろんないが、おそらく決定するだろうということで、大きな期待を持って見守りたい」
【佐渡を世界遺産にする会 萩野正作さん】
「私も20何年やっているが、今までの中で一番良い状況かなと。安心半分、心配が3割ある」
新潟市中央区のメディアシップでも27日、審議を見守るパブリックビューイングが行われます。
【松村道子キャスター】
「パブリックビューイング会場では26日もインドでの審議の様子が映し出されています。その隣に目をやりますと、佐渡島の金山の登録を祝うためのくす玉がすでに用意されています」
メディアシップ内のセレクトショップでは世界遺産委員会の審議に合わせ、今週から佐渡フェアを実施。トキやたらい舟をモチーフにした手ぬぐいなどが人気だということです。
新潟市でも登録への期待の声が聞かれました。
【新潟市民】
「世界の人が佐渡に来たりするだろうし、その傍ら、佐渡だけでなく他のところにも寄るから世界の中の新潟県になるのではないか」
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