中国とインドの外相は25日、たびたび衝突が起きている国境の係争地について協議し、早期解決を図って、両国の関係を安定させることを確認しました。

中国の王毅政治局員兼外相とインドのジャイシャンカル外相は25日、外遊先のラオスで会談しました。両国の国境が定まっていない係争地では断続的に衝突が起きていて、2020年には双方に死傷者も出ています。

インド外務省によりますと、両外相は会談で、問題の早期解決を図り、両国の関係を安定させることを確認。軍を完全に撤退させるため、早急に取り組む必要があるとの認識で一致しました。

中国 王毅外相
「(インドとの)国境問題について話すと同時に、双方が正常な交流を展開しましょうという話もしました」

また、中国外務省によりますと、会談で王毅氏は「両国関係を再び軌道に乗せることは双方の利益だ」として、関係改善への意欲を示しました。

両外相は今月4日、上海協力機構の首脳会議が開かれたカザフスタンでも会談していて、対話に向けた動きが活発になっています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。