アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフの主要都市ステパナケルトで、攻撃で被害を受けた住宅地=2023年9月(タス=共同)

南カフカス地方の旧ソ連構成国、アゼルバイジャンとアルメニアは19日、国境画定交渉を行い、アルメニアが実効支配してきた4つの集落をアゼルバイジャンに返還することで合意した。アゼルバイジャン外務省のハジザダ報道官がX(旧ツイッター)で発表した。30年間以上にわたり敵対してきた両国が模索する平和条約の締結に向けて前進した形。

ハジザダ氏は4集落の返還について「長年待ち焦がれてきた歴史的な出来事だ」と述べた。

両国間では係争地「ナゴルノカラバフ自治州」の支配権などを巡ってたびたび大規模な紛争が発生。しかし昨年秋、アゼルバイジャンが軍事作戦を実施し、自治州内のアルメニア系勢力を駆逐して自治州を奪還した。両国はそれ以降、平和条約交渉を加速させている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。