アメリカ大統領選挙からの撤退圧力が強まっていたバイデン大統領は21日、再選を断念し、選挙戦からの撤退を表明しました。

最新情報を千田淳一FNNワシントン支局長が中継でお伝えします。

民主党の大統領候補は早くもハリス副大統領でまとまりつつあり、ハリス氏対トランプ氏の構図となることが予想されます。

バイデン氏から後継候補として指名されたハリス氏に対する支持は、クリントン元大統領夫妻など有力者だけでなく、連邦議会や州知事、政権内にも広がっていて、民主党内は早くもハリス氏で足並みが揃い始めています。

民主党内では、仮にハリス氏に代わったとしても、バイデン氏よりは勝算があるとの見方が大勢で、ハリス氏を黒人・アジア系の女性では初めての大統領候補として支持を拡大させたい考えです。

一方、バイデン氏が撤退を決めた経緯が明らかになってきました。

ニューヨーク・タイムズは、バイデン氏がSNSで撤退表明した前日の20日に側近を自宅に呼んで声明を準備し、当日の朝に最終的に決断し、ハリス氏ら3人に電話で直接伝えたと報じています。

バイデン氏の撤退にトランプ氏は「バイデン氏よりもハリス氏の方が戦いやすい」と早くも対決姿勢を示したほか、トランプ氏の選挙陣営はSNS上でハリス氏を批判する動画を公開し攻撃を強めています。

大統領選まで100日余りとなる中、短期決戦の勝負の行方が注目されます。

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