アメリカ大統領選挙まで100日あまりにせまる中、大きな動きです。バイデン大統領が11月の大統領選からの撤退を表明しました。ハリス副大統領を後継候補として支持するとしています。

バイデン大統領は日本時間のきょう午前3時前、SNSで声明を発表し、大統領選から撤退する考えを明らかにしました。

声明でバイデン氏は、「再選を目指すというのが私の考えだったが、自分が撤退し、残りの任期に大統領としての責任を果たすことに集中することが党と国にとって最善の策だと思う」と述べています。その上で、今週、自分の決断について国民に説明するとしています。

また、バイデン氏はその後、SNSでハリス副大統領を民主党の大統領候補として支持する考えを表明しました。これを受けてハリス氏は、「私は光栄にも大統領からの支持を得た。党の候補者指名を勝ち取りたいと考えています」との声明を発表しています。

一方、撤退表明を受けて、共和党の大統領候補トランプ前大統領は、SNSに「いんちきジョー・バイデンは我が国の歴史上、群を抜いて最悪の大統領だ」「左派が誰を擁立しても同じことの繰り返しだ」とのコメントを投稿しました。

また、共和党のジョンソン下院議長は「大統領選に立候補する資格がないなら大統領職をつとめる資格もない」として、バイデン氏の即時辞任を求めました。バイデン氏の即時辞任を求める声は、複数の共和党議員や知事からも上がっています。

「ニューヨーク・タイムズ」によると、バイデン氏は21日朝、最終的に撤退を決断し、ハリス副大統領らに電話で伝えたということです。

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