来日中のトーマスグリーンフィールド米国連大使は１９日、被爆地長崎を訪れた。被爆者らの案内で長崎原爆資料館を視察し、報道陣を前に「核兵器は二度と使われてはならないと思い起こした」と発言した。米国連大使の長崎訪問は初めて。
資料館展示室の視察は非公開。医師で長崎県被爆者手帳友の会会長の朝長万左男さん（８０）や館長らの案内で約２５分見学し、朝長さんが原爆放射線の人体への影響について説明した。
大使は視察後、バイデン政権を代表し、芳名録に「平和な未来を共に築いていけるよう過去の悲劇を伝え続ける資料館と長崎の皆さまに感謝します」と記載。「長崎が核兵器の恐怖を体験する最後の場所になるよう努力しなければならない」と述べた。
在福岡領事館によると、資料館にはこれまで駐日米大使らが訪れているが、閣僚級は初めて。
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