イギリスで世界最大級の軍用機のイベントが開催され、ウクライナへの供与が始まった「F16戦闘機」などによる航空ショーや展示会が行われました。

記者
「F16戦闘機です。航空ショーですが、ものすごいスピードで空高く舞い上がっていきます」

イギリス南西部の空軍基地で19日、年に一度の大規模な「軍用機イベント」が開かれ、空軍の部隊による航空ショーや軍用機の展示会が行われました。

イベントでは、アメリカ製のF16戦闘機の製造50周年を祝う特別展も開かれ、世界各国から集まった機体が会場に並びました。

F16をめぐっては、ロシアによる侵攻が続くウクライナが西側諸国にその供与を強く求めていましたが、今月、ようやくオランダとデンマークからの供与が始まったことが明らかになりました。

F16の運用が始まることでウクライナの防空力は高まるとみられていますが、製造元の軍需企業は、世界中で使われる戦闘機の導入によりパートナー国との安全保障面での連携の強化が期待できると述べました。

ロッキードマーティン戦闘機部門 オーランド・サンチェス副社長
「(Q.F16の供与はウクライナの戦況を変え得るか?)運用については各国に委ねますが、F16の導入は世界中で使われている3000機の一部となり、多くの国と相互運用できる汎用性の高いシステムに参加できることを意味します」

一方、ロイター通信は、専門家の話として「ウクライナの空軍力を大幅に強化するには、120機近いF16が必要だ」としていて、今回の供与が戦況にどの程度の影響をもたらすかは不透明です。

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