アメリカの大統領選挙に向けた共和党大会が最終日を迎え、トランプ前大統領が大統領候補への指名を受諾する演説を行いました。

アメリカ・トランプ前大統領:
私はアメリカ国民の半分ではなく、アメリカ国民全体の大統領になるため立候補している。

トランプ氏は暗殺未遂事件以降、初めて公の場で演説し、国民に団結を訴えました。

また、ステージには銃撃で亡くなった消防士の男性のヘルメットなども置かれ、黙とうも行いました。

トランプ氏は、「バイデンがこの国に与えたダメージは想像を絶する」と批判し、大統領に返り咲けばインフレを抑制し、国境の壁を完成させて、不法移民を強制送還すると訴えました。

さらに、大規模な減税の実行や、バイデン政権の電気自動車を推進する政策の撤回も表明しました。

対外政策では、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を「終わらせる」と明言し、北朝鮮との対話にも自信を見せました。

会場には、プロレスラーのハルク・ホーガンさんが登場したほか、選挙戦から距離を置いていたメラニア夫人や長女のイバンカ氏ら、トランプファミリーも集結しました。

一方、大統領選の継続を訴えていたバイデン氏は、民主党の上下両院のトップなどから直接懸念を伝えられたとアメリカメディアが報じ、撤退圧力が一気に強まっています。

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