アメリカの大統領選挙に向けた共和党大会は3日目を迎え、副大統領候補に選ばれた39歳のJ・D・バンス上院議員が指名受諾演説を行いました。

共和党・バンス上院議員:
私は副大統領候補の指名を正式に受け入れます。

バンス氏は演説でトランプ氏の「アメリカ第一主義」の政策を強く支持する考えを打ち出し、「アメリカを再び偉大な国にする」とトランプ氏のキャッチフレーズを使い結束を訴えました。

また、トランプ氏が銃撃された後に拳を突き上げたことに触れ「全米が彼と共に立ち上がった」と強調しています。

一方、国内政策では労働者を重視する姿勢を示し、「偉大なアメリカの工場を取り戻すために戦う」と誓いました。

また対外政策では、中国からの輸入品よりも国内の製造業を優先するとしたほか、同盟国に対しては「タダ乗りはさせない」と述べ、軍事費の負担を求めていくと明言しました。

共和党大会は3日目を迎えて共和党は盛り上がりを見せる一方で、バイデン大統領が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになりました。

17日のコロナ陽性との結果が出たあとのバイデン大統領の直近の映像。
「具合はどうですか?」と尋ねられると、バイデン大統領は「気分はいいよ」とグーサインで応じています。

コロナ陽性だと分かる前の映像を見ると、バイデン大統領はメキシコ料理店に入ってお客さんたちにあいさつやキスをしたり、一緒に写真を撮ったりしています。

現在は自宅に戻りましたが、症状は軽いということで隔離措置を受けたうえで公務を続けるとしています。

一方でバイデン大統領は、民主党内には根強い撤退論も引き続き出ています。

CNNは、バイデン氏が周囲に「ハリス副大統領なら勝てると思うか?」と話しているということで、少しずつ、周りの声を聞き始めているのではないかという観測も出ています。

ただ、銃撃事件後の最新の世論調査では、トランプ氏が43%、バイデン氏が41%とあまり大きく変わっていないため、世論調査の数字も影響するかもしれません。

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