アメリカ・トランプ前大統領の暗殺未遂事件で、シークレットサービスが事件発生の1時間以上前に容疑者を「不審人物」として認識していたにもかかわらず、見失っていたと、現地メディアが報じています。

暗殺未遂事件を切り抜け、どのようなメッセージを発信するか注目されているトランプ氏。

大統領候補が指名受諾演説の前に公の席で発言することはまれですが、JNNは、トランプ氏が演説に先立ち、非公開のイベントで支持者に語りかけている映像を独自に入手しました。

トランプ前大統領
「映画監督から挨拶を頼まれた。最終日の演説まで大統領候補は話さないのが通例なんだが。アメリカを再び偉大に」

自身を題材にした映画の試写会に招かれ、健在ぶりをアピールしたトランプ氏。

参加者
「面白かったし、快活でした。まさにトランプって感じでした」

副大統領候補に指名されたのは、39歳という若さのバンス上院議員。この日、演説を行いました。

記者
「トランプ氏と選挙戦を共に戦う副大統領候補、J・D・バンス上院議員がステージに入ってきました」

共和党副大統領候補に指名 バンス上院議員
「トランプ氏は失ったら取り戻せないものを取り戻す最後の希望だ。我々には『トランプ大統領』が必要だ」

暗殺未遂事件について触れ、「彼は国民に団結を呼びかけた」とトランプ氏の対応を称賛。「その呼びかけに応えたい」としました。

一方、事件をめぐってはこんな報道が…

FOXニュース
「シークレットサービスは事件発生の1時間以上前に、リュックサックを背負って、距離計測器を持っていた容疑者を不審人物として認識していた」

FOXニュースなど現地メディアが報じたもので、シークレットサービスは「不審者」と認識したクルックス容疑者を撮影し、その写真を関係者の間で共有して警戒していたものの、見失ったということです。

国土安全保障省がシークレットサービスの警備態勢が適切だったのか調査するなど、暗殺未遂事件の余波が広がり続けるなか、トランプ氏は日本時間あす行われる演説で何を語るか、注目されます。

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