中国では今、今後の経済政策などを決める共産党の重要会議「三中全会」が開かれています。
その中国が力を入れる技術革新の1つ、無人の自動運転タクシーがいち早く本格稼働している街があります。
しかし、地元からは反発の声も上がっています。
中国中部の武漢市。
AI(人工知能)技術を用いた自動運転タクシーをいち早く解禁し、すでに約500台が稼働しています。
運賃も最大で通常のタクシーの半額で、地元政府も世界最大の自動運転エリアとアピールし、さらに拡大する方針です。
ところが地元からは反発の声が上がっています。
タクシー運転手らが客を奪われ、失業のリスクに直面していると訴えているのです。
タクシードライバーは「(この業界は)ごちゃごちゃだ。すでにライドシェアが参入し、さらに無人の自動運転タクシー。もし大量投入されたら、状況はさらに悪化する」と話しています。
地元のタクシー会社も6月、「科学技術が庶民の生活を奪っている」とする異例の書簡を当局に提出しました。
景気減速で失業率の高止まりが続く中国。
技術革新と雇用をどう両立するのか、難しいかじ取りを迫られています。
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