ロシアの隣国で同盟国のベラルーシは、入国ビザを免除する対象をヨーロッパ35カ国に拡大しました。

ベラルーシ外務省は17日、イギリスやフランス、ドイツなどヨーロッパの35カ国に対して、入国ビザの免除を発表しました。

入国から30日以内、年間で90日まで滞在でき、ロシア以外の第三国への乗り継ぎも可能になります。

ベラルーシ外務省は、対象国拡大の目的について「この国は開放的であり平和主義の原則に従う」と強調し、「近隣の西側諸国の人為的な障害や制約を受けているが旅行者の移動の自由を向上させるためである」と述べました。

期間は、2024年7月19日から2024年12月31日まで。

ベラルーシは、ウクライナ侵攻を続けるロシアと戦略核の使用を想定した合同軍事演習を行い、軍事や経済分野で関係を深めています。

EU(ヨーロッパ連合)は、ロシアに対する制裁の抜け穴をふさぐ必要があるとしてベラルーシにも制裁を科していて、ラトビアは7月16日からベラルーシナンバーの車の入国と輸入を禁止しました。

こうした中、ベラルーシは、西側諸国との緊張を緩和したい狙いもあるとみられます。

画像:ルカシェンコ・ベラルーシ大統領(2024年6月撮影)

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