米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで共和党全国大会の会場周辺を巡回する警察官ら=2024年7月16日、秋山信一撮影

 米共和党全国大会が開催中の中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーの検察当局は17日、会場周辺で拳銃を無許可で隠し持っていたとして、21歳の男性を刑事訴追したと明らかにした。米メディアが報じた。拳銃を所持していた理由は不明。拳銃が入っていたバックパックからは、ホラー映画「スクリーム」シリーズに出てくる殺人鬼「ゴーストフェース」のマスクも見つかったという。

 報道によると、男性は党大会初日の15日朝、メイン会場から約600メートル離れた路上で、手袋や目出し帽を着けて歩いていた。警備当局者が職務質問したところ、男性の手が震え出し、同意を得て検査したバックパックから拳銃や実弾入りの弾倉が見つかった。

 同州では許可なく銃器を隠して持ち歩くことは禁止されており、男性は拘束された。党大会は15日午後、予定通りに開幕した。

 米国では13日に東部ペンシルベニア州で、共和党のトランプ前大統領が選挙集会中に銃撃される事件が起きたばかりで、警備当局は党大会の会場周辺でも厳重に警戒している。【ミルウォーキー秋山信一】

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