■トランプ氏が2日連続登場 支持者らに拳を上げて応える

アメリカの大統領選挙に向けた共和党大会は、2日目を迎え、トランプ氏のライバルが次々に登場し、党の結束を訴えています。

トランプ前大統領は、2日連続で党大会の会場にサプライズで登場。

前日と同じ、銃弾が貫通したという右耳に、白いガーゼのようなものをつけ、支持者に何度も拳を上げて応えていました。


■候補者レースで争ったヘイリー元国連大使も登場

また、大統領候補者レースで、トランプ前大統領と最後まで争った、ヘイリー元国連大使も会場に登場しました。

反トランプの受け皿だった、ヘイリー元国連大使との結束を強めることで、自らの求心力をさらに高める狙いもありそうです。

■銃撃された会場付近の映像に、容疑者とみられる人物が…

会場周辺のグッズ販売店には、銃撃の後に拳を突き上げるトランプ前大統領のTシャツなども登場し、早速、購入する人もいました。

そして、トランプ前大統領が銃撃された会場付近の映像に映っていたのは、屋根の上を這いつくばる、トーマス・クルックス(20)容疑者です。

この後犯行に及んだと見られます。

■「やることがあるので休みたい」容疑者が上司に休みを申請 計画的犯行か

またアメリカCNNテレビは、捜査当局者の話として、犯行当日、クルックス容疑者は職場の上司に対し「やることがあるので休みたい」と伝え、同僚に対し「翌日には仕事に戻る」と伝えていたと報じました。計画的に犯行に及んだ疑いがあります。

■ジャーナリスト・鈴木哲夫氏「外務官僚はどっちの準備もしておく」

関西テレビ「newsランナー」にコメンテーターとして出演したジャーナリストの鈴木哲夫さんは日本サイドの受け止めについて次のように話しました。

Q:トランプさんが再選するのも現実味を帯びてきたように感じますが、日本政府はそのことを想定しているのでしょうか。

【ジャーナリスト・鈴木哲夫氏】
「何人かの外務省の官僚と話をしました。『どっちになっても、ちゃんと準備はしておく』とのことでした。

意外だなと思ったのが、(ある官僚が言っていたのが)『トランプさんの方がやりやすい』と言うんです。合理主義者ですから、無理は言ってきますけど、それを通せば交渉がしやすいと。

また別の官僚は、『今回の(銃撃)事件があって共和党は結束が強まるだろうけど、無党派層がこれでこちらに流れるかは、見てみないと分からない』と。そして、別の官僚は、『アメリカどころじゃないでしょう。日本の総理がどうなりますかね』と仰っていたのが印象的でした」

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