イスラエル軍は15日、13日に実施したイスラム組織ハマスの軍事部門トップであるハンマド・デイフ指導者を標的とした空爆に続き、パレスチナ自治区ガザの南部と中部を攻撃した。(2024年 ロイター/Hatem Khaled)

イスラエル軍は15日、13日に実施したイスラム組織ハマスの軍事部門トップであるハンマド・デイフ指導者を標的とした空爆に続き、パレスチナ自治区ガザの南部と中部を攻撃した。

パレスチナ当局は、13日の攻撃で少なくとも90人が死亡し、数百人が負傷したと発表。現場にいたロイター記者が撮影した映像には、住民が煙炎の中、負傷者や死者が運び出される様子が映っていた。


 

南部ラファでは15日、住民によると、イスラエル軍が西部・中部地区にある家屋を数軒破壊。医療関係者によると、東部地区でパレスチナ人の遺体10体を収容した。

同軍はまた、ガザ中心部のブレイジおよびマガジ難民キャンプへの空爆と戦車砲撃を強化。保健当局の発表によると、マガジ難民キャンプへの空爆でパレスチナ人5人が死亡した。

パレスチナ保健当局によると、中心部のヌセイラートキャンプの家屋に対するイスラエル軍の空爆でパレスチナ人11人が死亡した。

イスラエル軍は、ガザ全域の数十カ所を標的とした空爆により、多数の武装勢力を殺害したと発表。時にはラファとガザ中心部で接近戦を行い、武装勢力を殺害したという。

武装組織「イスラム聖戦」の軍事部門クッズ旅団によると、同部門の戦闘員がラファのヤブナキャンプで激しい戦闘を行った。

一方、米国務省によると、ブリンケン国務長官は15日にワシントンでイスラエルのツァヒ・ハネグビ国家安全保障顧問およびロン・デルメル戦略問題担当相と会談し、イスラエルとハマスの停戦協定に関する意見相違を埋めるための「われわれの念頭にある現実的な解決策」について話し合った。

ブリンケン氏はまた、デイフ指導者を標的としたイスラエルの攻撃を受けて「ガザにおける最近の民間人犠牲者について深刻な懸念」も表明したという。



[ロイター]


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