銃撃を受け、警護担当者らに抱きかかえられるトランプ前米大統領=米東部ペンシルベニア州で7月13日、AP

 米東部ペンシルベニア州バトラーで13日開かれた共和党のドナルド・トランプ前米大統領(78)の選挙集会で、トランプ氏が演説中に銃撃された。トランプ氏は耳の付近を手で押さえて身を伏せ、すぐに警備担当者らと壇上から退避した。耳の辺りから出血していたが、広報担当者は声明で「トランプ氏は大丈夫だ。地域の医療施設で診察を受けている」と説明した。

 現地からの中継映像によると、銃撃はトランプ氏の演説が始まってから約6分20秒後に始まり、少なくとも数発の銃声が聞こえた。トランプ氏は退避する際、警備担当者らに囲まれながら、拳を突き上げて聴衆にアピールしていた。

 13日の選挙集会は屋外のイベント会場で開かれ、一般市民も自由に参加できる形式だった。トランプ氏は退任後も大統領警護隊(シークレット・サービス)の警護対象となっている。聴衆が会場に入る際には、大きなバッグなどの持ち込みは禁止され、金属探知機や手荷物検査も受けるのが通例だ。【ワシントン秋山信一】

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