岸田文雄首相は11日(日本時間12日)、訪問先の米ワシントンで英国のスターマー首相と約20分間、会談した。両国関係を強化し国際社会の諸課題にともに取り組んでいく方針を確認した。
両首脳は、スターマー氏が首相に就任した直後の6日に電話協議したが、対面での会談は初めて。
岸田首相は改めて祝意を伝えた上で、「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた連携や、両国にイタリアを加えて進めている次期戦闘機の共同開発、英国の環太平洋パートナーシップ協定(TPP)加入などの重要性を強調した。
両首脳はまた、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であり、日英の協力が重要であるとの認識を共有。地域情勢についても意見交換し、強力なウクライナ支援と厳しい対ロシア制裁を継続していくことも確認した。中東情勢や東アジア情勢でも緊密に連携していくことで一致した。
スターマー氏は、4日の英国下院総選挙で労働党が14年ぶりに政権交代を果たし、5日に首相に就任した。【ワシントン中村紬葵】
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