バイデン米大統領=2024年1月23日、秋山信一撮影

 米ABCテレビなどは11日、6月下旬の大統領選討論会などを踏まえて7月上旬に実施した世論調査結果を発表した。民主党のバイデン大統領(81)について、「撤退すべきだ」と答えた人は回答者の67%に達した。同党支持層でも56%に上り、選挙戦を継続すべきだと答えた人は42%にとどまった。無党派層では7割以上が撤退すべきだとした。

 バイデン氏は選挙戦を続ける意向を繰り返し示しているが、党所属議員らの撤退を求める声は収まっていない。11日も数人が新たに撤退要求を公言し、米紙ワシントン・ポストによると撤退を求めている議員は計17人(上院1、下院16)になった。

 ただし、調査からは討論会後もバイデン氏と共和党のトランプ前大統領(78)の支持率差は大きく変わっていないこともうかがえる。バイデン氏とトランプ氏の支持率は、有権者登録をしている人たちの間ではいずれも46%。4月調査ではバイデン氏46%、トランプ氏45%でほぼ同じだった。

 他の候補者らを選択肢に加えた場合も、バイデン氏とトランプ氏の支持率差はほとんどなく、変化もほぼなかった。

 一方、民主党候補がハリス副大統領(59)に交代してトランプ氏と争った場合、有権者登録している人の間ではハリス氏の支持率は49%で、トランプ氏を2ポイントリードした。【ワシントン西田進一郎】

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