アメリカの民主党内で撤退論がくすぶるバイデン大統領を巡って新たな動きです。「民主党支持」を公言する俳優ジョージ・クルーニー氏がバイデン氏では「選挙に勝てない」と撤退を求めました。

 ジョージ・クルーニー氏はニューヨーク・タイムズへの寄稿で「私はジョー・バイデンを愛している。この4年間、彼は多くの戦いに勝利してきた」とこれまでの功績を称えました。

 その一方で、「彼が勝てないのは時間と戦いだ」「この大統領では11月の選挙に勝てない」と警鐘を鳴らし、バイデン氏に対して選挙戦から撤退し、若き後継者にバトンを渡すよう促しました。

 民主党の幹部らに対しても「自発的に身を引くようバイデン氏に求める必要がある」と訴えています。

 選挙まで4カ月を切り、候補者を代えるには時間がないと指摘する声もありますが、クルーニー氏は限られた時間をトランプ氏の批判に費やすのではなく「未来へのアピール」に使うことで「期間の短さはメリットになる」と強調しています。

 また、バイデン氏の決断に影響を与える党の重鎮、ペロシ元下院議長は10日、「選挙戦を続けるかどうかは大統領次第だ」としながらも、バイデン氏への明確な支持は述べませんでした。

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