技術の発展に貢献した発明家に贈られる「ヨーロッパ発明家賞」の非ヨーロッパ諸国部門に、世界で最も強力な永久磁石「ネオジム磁石」を発明した佐川眞人さんが選ばれました。

「ヨーロッパ発明家賞」の授賞式が9日、地中海の島国マルタの首都バレッタで行われ、世界で最も強力な永久磁石「ネオジム磁石」を発明した大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」の顧問・佐川眞人さんが非ヨーロッパ諸国部門に選ばれました。

ネオジム磁石は形状加工が容易で強度も優れているため、携帯電話などの小型電子機器や家電製品、医療用MRI、ドローンなど、強力な磁力が必要な製品に広く使われています。

授賞式のスピーチで佐川さんは、「受賞が材料科学者を志す若い人たちの励みになることを願っています」と述べました。

「ヨーロッパ発明家賞」はヨーロッパ特許庁が2006年に創設し、2019年にはリチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞に輝いた吉野彰さんも受賞しています。

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