ウクライナのゼレンスキー大統領はワルシャワで、ポーランドのトゥスク首相と2国間の安全保障協定に署名しました。協定では安全保障、軍事、防衛協力を進めると明記しています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、訪問先のポーランドの首都ワルシャワでトゥスク首相と会談し、安全保障協力に関する2国間協定に署名しました。

ウクライナ大統領府の発表によると、協定ではウクライナ国外にいる国民が参加する志願兵部隊を創設し、ポーランド国内で訓練することが盛り込まれていて、徴兵を逃れて欧州諸国にいるウクライナ人の取り込みが狙いとみられています。

また、ポーランドに向けて発射されたミサイルやドローンをウクライナが領空で迎撃することが明記されています。

署名後、トゥスク氏はNATO加盟国のポーランドの立場として「ウクライナがEUとNATOに加盟するための道筋を、可能な限り早めるべきと同盟国に主張し続ける」と述べました。

一方、ゼレンスキー大統領は協定を「前例がない文書だ」と評価し、9日から始まるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議で、防空能力などの支援が強化されることへの期待感を示しました。

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