アラブ諸国の地域協力機構であるアラブ連盟。その事務総長が来日し、パレスチナ国家を承認する動きが広がってきているとしたうえで、日本も正式に承認するよう求めました。
「日本・アラブ経済フォーラム」に出席するため来日したアブルゲイト事務総長がきょう午後、日本記者クラブで会見し、5月にパレスチナ国家を承認したノルウェーやアイルランドなどを例にあげ、「個人的に、日本も正式に承認するよう求める」と訴えました。
また、イスラエルとハマスの双方に、パレスチナ自治区ガザでの戦闘をやめるよう呼びかけ、国際社会に対しても働きかけをするよう求めると強調しました。
アラブ連盟 アブルゲイト事務総長
「イスラエルは何も達成できないでしょう。なぜこのような主張ができるのかと皆さんは聞くでしょう。私は答えます。『彼らが達成できるのは殺りく、殺人だけだ』と」
一方、アラブ連盟の参加資格が一時期停止され、去年復帰したシリアですが、アブルゲイト氏は内戦が勃発した当初、アラブ連盟として対応しようとしたものの「脇に追いやられた」と発言。
シリアの復帰後は、周辺国に逃れた難民の問題や内戦自体の解決に向けてエジプトやサウジアラビアをメンバーとした委員会をつくり、シリア政府に働きかけていると明らかにしました。
シリア政府は働きかけに「応えようとしている」と評価したうえで、アラブ連盟として解決策を見つけるため、最善を尽くしていると強調しました。
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