アメリカのバイデン大統領が撤退論に徹底抗戦の構えです。民主党内で大統領選からの撤退を求める声に対して、「党大会で私に挑戦しろ」と挑発しました。

民主党の中では、バイデン大統領の大統領選からの撤退を求める声がじわじわと広がり続けています。

ワシントンポストによりますと、これまでに9人の議員が撤退を求めました。

9日には民主党の下院議員の会合が予定されていて、撤退を求める声はさらに広がる可能性も指摘されています。これに対し、バイデン氏は8日、“撤退論”への対決姿勢をむき出しにしました。

アメリカ バイデン大統領
「民主党内の“エリート”にいらいらしている。私が選挙戦を続けるべきでないと思うなら、対抗して大統領選に立候補しろ。党大会で私に挑戦しろ」

バイデン氏は8日、テレビ番組に電話で出演。怒りをあらわに挑発しました。

さらに、SNSには民主党の議員に送った書簡を公開し、「候補者を決めるのは有権者だけだ」と指摘。自身が予備選挙で87%の票を得た正当な候補者だと強調しました。

バイデン氏としては、選挙戦の継続は揺るがないという姿勢を示すことで、党内の撤退をめぐる議論に終止符を打ちたい考えです。

ただ、撤退を求める声が収まらなければバイデン氏との正面衝突は避けられず、民主党は分裂状態に陥るリスクが出てきています。

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