7月8日、ハンガリーのオルバン首相が結成したEU欧州議会の新たな右派会派「欧州の愛国者」は、マリーヌ・ルペン氏が率いるフランスの極右「国民連合(RN)」が同会派を主導することになったと発表した。写真は7日、フランス総選挙決選投票の一部結果を受けて記者らと話すルペン氏。パリで撮影(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

ハンガリーのオルバン首相が結成した欧州連合(EU)欧州議会の新たな右派会派「欧州の愛国者」は8日、マリーヌ・ルペン氏が率いるフランスの極右「国民連合(RN)」が同会派を主導することになったと発表した。

これにより欧州の愛国者にはRNの欧州議員30人が加わって総勢84人となり、欧州議会で3番目に大きな会派が誕生した。

RNは8日に欧州の愛国者に合流。オーストリアの自由党、ハンガリーのフィデス、チェコの中道右派「ANO」は既に同会派入りに合意していた。

新会派は目標として反移民に加え、ブリュッセルのEU本部から加盟国へ、より多くの権限を移行することを掲げている。新会派は、フォンデアライエン欧州委員長の続投を支持した中道右派「欧州人民党(EPP)」との対立軸となりそうだ。

新会派の会長に選出されたRNのバルデラ党首は「われわれは愛国者勢力として、国民と市民に仕えるために行政機関を取り戻すとともに政策を新しい方向へ向けることを目指し、協力して取り組む」と表明した。

新会派には、フィデスから11人、イタリアの「同胞」から8人が加わっている。新会派は、イタリアのメローニ首相率いる右派政党が入る「欧州保守改革(ECR)」よりも大きな勢力となった。



[ロイター]


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