インドのモディ首相は9日、訪問先のロシアでプーチン大統領との首脳会談に臨む。6月に3期目の政権が発足して以降、2国間外交としては初の外遊先となり、対露関係重視の姿勢を強調したい構えだ。8日はモスクワ郊外の大統領公邸で、非公式の夕食会が開かれ、プーチン氏と交流を深めた。
モディ氏は8日午後にモスクワに到着。ロシア通信などによると、プーチン氏は、夕食会でモディ氏に3期目就任の祝意を伝え、「長年にわたって政府のトップとして働いた結果だ」と称賛。「あなたはインド国民のために全てをささげてきた。人々もそう感じている」とたたえた。その後、プーチン氏はモディ氏を電動カートに乗せ、自ら敷地内を運転してもてなした。
モディ氏は8日、X(ツイッター)に「私を大統領公邸で迎えてくれたプーチン氏に感謝する。明日の会談は両国間の友好関係を一層強めるものになるだろう。楽しみにしている」とロシア語で投稿した。
9日の首脳会談では貿易や安全保障、エネルギー協力などが主要な議題になるとみられ、両国の関係強化に向けた協議が進められる予定。ロシア側にはグローバルサウスの筆頭格であるインドとの友好関係を深め、欧米に対抗したい思惑がある。【モスクワ山衛守剛】
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