アメリカ大統領選に向けたバイデン大統領の“撤退論”が広がっています。民主党の有力上院議員がバイデン氏に撤退を求める議員グループを結成しようとしていると、アメリカメディアが報じました。

ワシントン・ポストは5日、与党・民主党のウォーナー上院議員がバイデン大統領に対して大統領選からの撤退を求める議員グループを結成しようとしていると伝えました。ウォーナー氏は上院の情報特別委員会の委員長を務める有力議員です。

これまで民主党の上院議員から公にバイデン氏の撤退を求める声は上がっていませんが、記事は「バイデン氏を候補としては戦えない」という意見が広がってきていると伝えています。

こうしたなか、バイデン大統領は5日、激戦州のウィスコンシン州で選挙集会を開きました。

アメリカ バイデン大統領
「ハッキリ言わせてほしい。私は選挙戦に残る。私はドナルド・トランプを打ち破る」

バイデン氏は「私が民主党の候補者だ。予備選挙でアメリカ中の何百万人もの民主党員が私に投票した」と強調し、“撤退論”を否定しました。

ただ、集会ではバイデン氏に対して「バトンタッチするんだ、ジョー」とのメッセージを掲げる人の姿も見られました。

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