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<ロシア軍の占領下にある東部ドネツク州の村で、地雷やドローンを駆使して組織的な攻撃を行ったとウクライナ側が発表>

ウクライナ軍の第79独立空中強襲旅団が、ロシア軍を攻撃した際の様子を撮影した動画をインターネット上に投稿。この攻撃でロシア軍は少なくとも7両の軍用車両を失ったとし、対戦車砲やドローンなどを使った正確な攻撃で、ロシアの歩兵戦闘車両を次々に爆破する瞬間を公開した。

■【動画】閲覧注意:乗員兵士たちの「亡骸」乗せ、戦場を彷徨うロシア戦闘車...対戦車砲とドローンの「精密爆撃」の瞬間

同旅団はテレグラムのチャンネルに、ロシア占領下にあるウクライナ東部ドネツク州のノヴォミハイリフカ村でロシア軍の車列を攻撃した際の様子を撮影したとする動画を投稿した。第79独立空中強襲旅団は3月にもこの村でロシア軍による攻撃を撃退しており、ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官がその功績を称えていた。

「息絶えたロシア兵たちを乗せたまま動き続けている」

第79独立空中強襲旅団は6月30日にテレグラムのチャンネルで、ウクライナ軍が「歩兵戦闘車両7両を破壊」し、「占領者によって本物の地獄への扉が開かれた」と説明した。ゴースト・モンローの曲「I Am the Fire」がバックに流れる62秒の動画は(一日の異なる複数の時間帯に)戦車が攻撃を受けて爆発する様子が複数のアングルから捉えている。

彼らは投稿の中で、ドローンの操縦車、対戦車砲手や工兵たちが「必要な場所に正確に攻撃を仕掛けて」組織的な攻撃を行ったと述べた。「ロシア兵の中には驚くほど粘り強く、家屋の一つに避難することができた者もいた」と彼らは説明し、さらにこう続けた。「だが私たちをサポートするウクライナ軍の航空部隊は、彼らに一切のチャンスを与えなかった。攻撃は命中した!」

ウクライナ内務省のアントン・ゲラシチェンコ顧問も、この動画をX(旧ツイッター)上で共有した。「力強い動画だ。狭い区域で複数の歩兵戦闘車両が焼き尽くされ、このうち1両は息絶えたロシア兵たちを乗せたまま動き続けている」と彼は投稿し、さらにこう続けた。「彼らはウクライナ軍への攻撃に失敗し、歩兵戦闘車両7両と歩兵部隊を失った」

本誌はこの未検証の動画についてロシア国防省にメールでコメントを求めたが、これまでに返答はない。

ロシア軍の損失はウクライナ軍の6倍?

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシア軍の損失はウクライナ軍の6倍であり、戦闘が続くにつれてその比率は増えていると述べた。彼は米フィラデルフィア・インクワイアラー紙に対して、ロシア軍は「ウクライナ軍よりもずっと多くの兵士がいるが、ウクライナ軍の方が兵士を大切にしている」と述べた。

ウクライナ軍参謀本部の最新の数字によれば、7月1日時点で、戦争開始以降のロシア軍の犠牲者数は54万3810人となっており、6月30日には1110人の兵士が死亡している。「犠牲者」には死者と負傷者の両方が含まれており、ほかの推定値ではこれよりも少なくなっている。

ロシアの独立系メディア「メディアゾーナ」と英BBCロシア語サービスは、公開されている情報を基に、今回の戦争で死亡したロシア兵5万6858人の名前を確認しているが、実際に死亡した兵士の数はこれよりもはるかに多いと推定されている。

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