イギリス総選挙で、最大野党だった労働党が単独過半数を大きく上回り、政権交代が実現する見通しとなりました。

14年ぶりの政権交代が決まったロンドンでは、まだ一部の地域で開票は続いていますが、日本時間5日午後3時40分現在、下院議席の全650議席のうち、労働党が410議席を獲得し圧勝を確実とした一方、与党・保守党にとっては歴史的大敗となりました。

この結果を受けて、スナク首相はまもなくチャールズ国王に会いに行き、辞任を申し出て、その後、新たに首相となる労働党党首のキア・スターマー氏が国王からの首相任命を受けることになります。

イギリスでは、新しい首相となるスターマー氏は「有能だが退屈」という表現で評価されています。

スターマー氏は“人権派弁護士”として名をはせ、政界入りしたのは2015年のことです。

わずか4年で党首になると、左寄りだった党を中道に戻し、選挙に勝てる政党に改革しました。

一方で、カリスマ性がないとの指摘もあります。

今回の選挙結果は、労働党へのかなりの期待を示したものですが、スターマー新首相がその期待に応えることができるのかが注目です。

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