FPVドローン Drop of Light-Shutterstock
<FPVドローンを駆使して兵站を破壊するGURの特殊部隊「Kabul 9」とは>
ウクライナが公開した動画には、戦場で同国軍の攻撃を受けたロシア軍の装甲車10数両が破壊される様子が映っている。
【動画】動くターゲットもお構いなし...ロシアの軍用車10数両を仕留め、「黒焦げ」にするウクライナ部隊のドローン攻撃
ウクライナ国防省情報総局(GUR)は、ドローンで空撮した動画をソーシャルメディア上に公開し、自軍の部隊の1つが1日で10両以上のロシア軍車両を「黒焦げにした」と述べた。
動画が撮影された場所や日時は明らかになっておらず、本誌はロシア国防省に電子メールでコメントを求めている。
5月10日にロシアがハルキウ地域への攻勢を開始し、ウクライナ北東部の国境地帯にある複数集落を掌握した後、ロシアとウクライナはどちらも膨大な人員と装備を失ったと伝えられている。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は6月8日、ハルキウ地域に対するロシアの攻撃は成功しなかったと語った。「きわめて重要なのはロシア軍が失敗したということだ。この方面の兵力は強化された。今後もさらに強化されるだろう」と、ゼレンスキーはウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官との会合後に述べた。
GURは3日、「敵の兵站は攻撃を受けている。前線の偵察部隊がロシアの軍備を破壊している」と述べた。
「前線にいるGURの特殊部隊'Kabul 9'の兵士たちが、1日のうちにロシアの自動車および装甲車を10両以上黒焦げにした」
GURはさらに続ける。「FPVドローンの助けを借りて、ロシアの侵略者たちの兵站を破壊する効果的な作業が続いている! ウクライナに栄光あれ!」
ウクライナメディアの報道によれば、GURの部隊「Kabul 9」は2022年2月にロシアの侵攻が始まった際に結成され、隊員にはウクライナ軍の熟練兵が含まれるという。
6月には「Deputat」のコールサインで知られるKabul 9の上級情報将校がRBCウクライナに対し、この部隊が「あるミッション中に多くの敵の車両」を破壊すると語った。「これには装甲車、装甲兵員輸送車、戦車、非装甲車が含まれる」
ウクライナ軍参謀本部は毎日更新している戦況情報の一環として、ロシアの兵士と装備の損失に関する数字を公開している。これによると、ロシアはこれまでに装甲兵員輸送車1万5600両を失い、死者数は54万7470人に達したという。
本誌はウクライナが発表している数字の真偽について独自に確認できていない。
(翻訳:ガリレオ)
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