ニューヨークの国連本部=2023年7月3日、八田浩輔撮影

 国連安全保障理事会は18日午後(日本時間19日午前)、パレスチナの国連への正式加盟を求める決議案を否決した。15理事国のうち日本や韓国を含む12カ国が賛成したが、常任理事国の米国が拒否権を行使した。英国とスイスは棄権した。

 イスラエルを支持する米国は、パレスチナ国家の樹立は国連ではなく、当事者間の直接交渉を通じてなされるべきだとする立場を示していた。

 パレスチナは今月2日に国連加盟を再要請した。安保理は下部組織の審査委員会でパレスチナの加盟問題の協議を続けたが、法的な基準を満たすかどうかについて「全会一致で加盟を勧告することができない」との結論に至った。これを受け、アラブ諸国を代表して非常任理事国のアルジェリアが、パレスチナを加盟国として勧告する決議案を安保理に提出し、投票による決定を求めていた。【ニューヨーク八田浩輔】

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