米資産運用大手ブラックロックは7月1日、株式の下落リスクを100%ヘッジする「バッファー上場投資信託(ETF)」を導入したと発表した。2022年10月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
米資産運用大手ブラックロックは1日、株式の下落リスクを100%ヘッジする「バッファー上場投資信託(ETF)」を導入したと発表した。名称は「iシェアーズ・ラージ・キャップ・マックス・バッファー・ジュンETF」で、「MAXJ」のティッカーで同日取引を開始した。
現在の株式強気相場に乗りたいが、景気減速や高金利長期化の影響でいずれ市況が悪化するかもしれないと懸念する投資家がターゲット。
バッファーETFは、相場が荒れる時期でも解約申請が殺到しにくいという特徴もある。
ランニング・ポイント・キャピタル・アドバイザーズのパートナー兼最高投資責任者(CIO)、マイケル・アシュレー・シュルマン氏は、ブラックロックはバッファーETFへの参入で少し出遅れたが、企業規模などを考えれば「先発組に追い付き、追い越す可能性は十分ある」と予想。株価が過去最高値に近く、多くの投資家が神経をとがらせているタイミングでバッファーETFを導入できたのは、ブラックロックにとって幸運かもしれないと述べた。
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