秋のアメリカ大統領選挙に向けたテレビ討論会で、精彩を欠いたとして厳しい批判にさらされているバイデン大統領は、支持率の面では大きな変化がないことが明らになりました。

 アメリカの世論分析サイト「ファイブ・サーティー・エイト」などがテレビ討論会後に実施した世論調査によりますと、バイデン大統領に投票すると回答した人は46%、トランプ氏に投票すると回答したのは44%でした。

 討論会の直前に実施した同様の調査では、バイデン氏とトランプ氏ともに44%だったため、討論会の前後で大きな変化は見られない結果となっています。

 バイデン氏を巡っては討論会で言葉に詰まったり言い間違えたりする場面が目立ち、かえって健康不安に拍車を掛ける内容だったことから、支持率への影響が注目されていました。

 アメリカの調査会社「モーニング・コンサルト」が28日に発表した調査でもバイデン氏の支持率は45%、トランプ氏は44%と同様の傾向が示されています。

 一方で有権者の6割は民主党の候補をバイデン氏から交代するべきだと回答しています。

 交代論の渦中にあるバイデン氏は29日、自身のSNSで、「この選挙の選択はシンプルだ。ドナルド・トランプは我々の民主主義を破壊する。私はそれを守る」と投稿し、改めて対決姿勢を鮮明に打ち出しています。

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