北朝鮮の金正恩総書記

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は29日、朝鮮労働党の重要会議である中央委員会拡大総会が28日に招集され、討議が始まったと報じた。今年上半期の党・政府の施策などを総括する。会期は不明で、数日間にわたるとみられる。

北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会拡大総会で発言する金正恩党総書記=6月28日、朝鮮中央通信・朝鮮通信

 会議には金正恩(キムジョンウン)党総書記や党幹部らが出席。五つの議題が提案され、全会一致で承認された。議題の内容は報じられていない。

北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会拡大総会の様子。中央は金正恩党総書記=6月28日、朝鮮中央通信・朝鮮通信

 金総書記は19日、訪朝したロシアのプーチン大統領との間で、有事の際の相互軍事支援を定めた包括的戦略パートナーシップ条約に署名した。こうしたことも踏まえ、今後の外交・安全保障政策などについて議論するとみられる。

 また、軍事偵察衛星の今後の打ち上げ計画も焦点だ。前回の総会では2024年に3基の軍事偵察衛星を打ち上げる計画を示したが、5月下旬に打ち上げに失敗。まだ一基も成功しておらず、韓国では年内に3基との計画達成は困難だとの見方も出ている。【ソウル福岡静哉】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。