シャヘド136/ゲラン2の3Dレンダリング Sergey Dzyuba-Shutterstock

<ウクライナ海軍は、この攻撃によって教官や士官候補生らが死亡したと主張>

ロシア南部クラスノダール地方でドローン攻撃が発生した後に公開された衛星画像が、同国のシャヘド・カミカゼドローン基地の被害模様を示している。

【写真】瓦礫と化した露ドローン基地...攻撃前後の衛星画像に見る「シャヘド」発射拠点の被害規模

これらの写真は4月11日と6月22日に撮影された、米カリフォルニア州を拠点とする衛星画像会社プラネット・ラボによるもので、OSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリストのブレイディ・アフリックが22日朝にX(旧ツイッター)に共有した。

アフリックは、クラスノダール州エイスク市で爆発音が聞こえ、6月21日に軍事基地が攻撃されたとの報道が出た後、これらの画像を公開した。6月22日付の画像は、少なくとも1棟の建物が破壊されたことを示している。

ウクライナは頻繁にロシアの軍事基地を攻撃しており、ウラジーミル・プーチン大統領が全面侵攻を仕掛けて2022年2月に始まった両国間で進行中の戦争において、これらは正当な標的だとしている。

「エイスク空軍基地近くの防空訓練センターに対するウクライナの攻撃の影響を新たな衛星画像で見ることができる」とアフリックは土曜に記述した。「この場所はウクライナの前線から130キロ以上離れている」

土曜にはウクライナ海軍もこれらの画像を共有した。テレグラムへの投稿で、この写真はロシア軍がイラン製ドローン「シャヘド」(ウクライナ戦争で同軍が広範囲に使用)を発射するために使っていた倉庫が破壊されたことを示していると述べた。

ウクライナ海軍は、ウクライナ保安庁(SBU)と協力してこの施設を破壊したと述べた。

「新たな衛星画像は、クラスノダール地方にあるシャヘド136(ロシアでの名称はゲラン2)ドローンの保管・準備施設、訓練施設、これらのUAVの制御と通信ポイントが6月21日夜に破壊されていることを確認した」と海軍は綴っている。

ウクライナ海軍は、この攻撃により、無人機の操作について指導していた教官や、ウクライナ領土を攻撃するためにその方法を学んでいた士官候補生らが死亡したと主張している。

本誌はウクライナ側の主張を独自に確認することはできず、ロシア国防省に電子メールでコメントを求めた。

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