ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官(写真)は24日、ウクライナが米国から供与された地対地ミサイル「ATACMS」でクリミア半島を攻撃したとして米国を直接非難した。提供写真。5日撮影(2024年 ロイター/Sputnik/Vladimir Astapkovich/Pool via REUTERS)
ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は24日、ウクライナが米国から供与された地対地ミサイル「ATACMS」でクリミア半島を攻撃したとして米国を直接非難した。
ロシア当局によると、23日にクリミア半島のセバストポリで起きた攻撃で少なくとも子ども2人を含む4人が死亡、151人が負傷した。これを受け、ロシアは報復措置を取ることを米大使に正式に警告した。
ペスコフ氏は記者団に「欧州やとりわけ米国の報道官に、なぜ彼らの政府がロシアの子どもたちを殺しているのか聞くべきだ。この質問を投げかけてほしい」と言及した。
ロシアは米国の駐ロシア大使リン・トレーシー氏を外務省に呼び出し、米国が「ロシアに対してハイブリッド戦争を仕掛け、実際に紛争の当事者となっている」と非難した上で、今回の攻撃は「罰を免れない。報復措置が必ず伴う」と警告した。
ウクライナも米国も攻撃についてコメントしていない。
ロシアによるウクライナ侵攻は、1962年のキューバのミサイル危機以来の深刻な西側諸国との対立を引き起こした。ロシア当局者らは紛争が非常に危険な段階にエスカレートしていると述べているが、今回、米国を直接非難することはさらに一歩踏み込んだ対応だ。
ロシアは2014年にクリミアを併合しロシア領と主張しているが、世界の大半はウクライナ領と見なしている。
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