米西部ネバダ州ラスベガス郊外の山地から撤去される金属柱=6月20日(ラスベガス都市圏警察提供・AP)

 米西部ネバダ州ラスベガスの警察当局は21日、郊外の山地で見つかった鏡張りの「謎の金属柱」を撤去したと発表した。2020年11月に西部ユタ州の砂漠で見つかって以降、似たような構造物が各地で出没。スタンリー・キューブリック監督のSF映画「2001年宇宙の旅」に登場する石板(モノリス)のようだと話題になったが、設置の経緯は謎に包まれている。

 警察当局によると、今回見つかった金属柱は高さ約1・95メートルの三角柱の形状で、表面が鏡のように反射する金属でできており、地面に鉄筋とコンクリートで固定されていた。警察は金属柱を見つけたと17日に発表したが、現場は野生生物保護区であり、見物客が殺到することへの懸念から20日に撤去したという。

 警察は「誰がどうやって設置したかは不明だ」としている。撤去した金属柱は処分方法を決めるまで、非公開の場所に保管されるという。

 米メディアによると、「謎のモノリス」は米西部カリフォルニア州、ルーマニア、英国などでも過去に見つかっている。設置の経緯については「宇宙人が置いた」「ただのいたずら」「芸術作品」など諸説が飛び交っている。【ワシントン秋山信一】

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