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<ボートを襲撃したサメをダイバーの女性が撃退する動画が話題。人が襲われる件数は多くはないが、危険な動物であることに変わりはない>

サメ専門のプロダイバーが公開した動画が、インターネットを騒然とさせている。彼女が乗っているボートに接近し、船体に噛みつこうとしている巨大なイタチザメに素手で応戦し、撃退してしまったのだ。サメが急激に体を反転させて、彼女の手に噛みつこうとしているようなシーンもある。

■【動画】絶対に真似しないで! ボートに襲い掛かった「大型サメ」を、女性ダイバーが「素手」で撃退する衝撃シーン

5月にこの話題の動画を投稿したのは、TikTokユーザーの@andriana_marineだ。動画には、イタチザメがボートのエンジン付近に寄ってきて、鋭い歯でエンジンを破壊しそうに見える様子が映っている。

すると、ダイバーはすぐさま、素手でサメを押し返しながら、「このエンジンは高価なんだから近寄っちゃダメ」と軽口を叩いている。

動画には、次のようなキャプションが添えられている。「イタチザメがボートのエンジンを何度も噛む......。手で押し返したら癇癪を起こした」。画面の下には「私はプロのサメダイバー。真似はしないでね」と書かれている。

サメと言えば、目を見張るような大きさと鋭い歯をもち、動物界で最も危険な生き物のひとつに数えられる。とはいえ、体の大きなこの魚は、何かと誤解されてもいる。

たしかにサメは人間に危険を及ぼしかねない存在ではあるが、統計を見ると、挑発されていないのに人間を襲うケースは年間でわずか69件ほどだ。ほかの動物による襲撃と比べ、さほど多いわけではない。

統計データベースのStatistaによると、1年間に最も多くの人間を殺している生物は、(マラリアを媒介する)蚊で、2022年には全世界で100万人以上が蚊によって命を落としている。2位はヘビで、死亡者は10万人、3位はイヌで3万人だ。

サメよりも、(感染症を媒介する)カタツムリやサシガメやハエ、ハチ、さらにはサナダムシのほうが、毎年多くの人を死に追いやっている。とはいえ、サメは野生動物であり、予測も不可能だ。ダイビング専門家でもない限り、サメには近寄らず、どのようなかたちであれ、触れ合わないようにしよう。

「サメをネコみたいに扱っている」「オールを使うべき」

この動画はTikTokに投稿されるや否や、多くの人に視聴されている。現時点では、再生回数が702万回で、いいねが61万4000個がついている。

TikTokでは「彼女はサメを、まるでネコか何かのように扱っている。自分なら、びびって逃げ出しちゃう」「手を失う最高の方法だ。せめてオールか網を使おうよ!!! お願いだから」といったコメントが寄せられた。

ほかにも、「(サメとダイバーのやり取りが)かわいい! 彼女は、サメと本当に心を通わせ合っている。サメがみんな悪いヤツというわけじゃない。サメより、シカのほうがたくさんの人を殺している」「このサメの態度はとても魚っぽい。うちで飼っている魚も、同じような雰囲気だ」などの意見も寄せられた。

本誌は、TokTokのコメント欄を通じてandriana_marineにコメントを求めた。この件の詳細は確認が取れていない。
(翻訳:ガリレオ)

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