南米のエクアドルは中国人へのビザ免除措置を一時停止すると発表しました。中国からの入国者が激増しているほか、およそ半数が期限内に正規ルートで出国していないことなどが理由です。

 エクアドルの外務省は18日、中国と締結したビザを相互に免除する協定を一時的に停止するとSNSに投稿しました。

 正規の出国手続きをせずに入国から90日間の期限を過ぎても滞在したり、アメリカなど他の目的地に向かったりする中国国籍の人が急増していることを理由に挙げています。

 ここ数カ月、中国からの入国者が異常に増えているうえ、そのうちおよそ50%が法で定められた正規のルートで期限内に出国していないとしています。

 ロイター通信によりますと、2023年から24年、エクアドルに入国した中国人6万6189人のうち出国が確認されたのは3万3209人で、およそ3万2000人は出国記録がないということです。

 中国外務省の報道官は「両国のビザ相互免除協定は2016年の発効以来、人的交流や各分野の実務面での協力に重要な役割を果たしてきた」として、ビザ免除の成果を強調しました。

 一方で、「中国はいかなる形態の密入国にも断固反対する」と述べ、今回のエクアドルの措置は不法移民対策の一環だと説明しました。

画像:エクアドル外務省のXから

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